製品やデータを持つ企業と、新たなソフトウエア開発ができたら
システム開発、構築、保守などを行うITソリューション企業。コミュニティ内では、IoTを使える・つくれる人を増やすためのシステム制作やエンジニア育成を担っている。
「何かに使えませんか?」から始まる、システムづくり
誰でも活用できる気象情報モジュール化プロジェクト
株式会社クエスト:舟橋陽一
強みを活かし、アイデアの具現化に寄与する
ifLink会員は、デバイスをつくる企業、サービスアイデアのある人、データを提供できる企業など、様々な強みを持っています。クエストが強みとするのは、ソフトウェア開発を通じアイデアを具現化すること。本プロジェクトでは、日本気象協会の持つ気象データを、コミュニティのみなさんが活用できるよう、アイデア創出につながる補助ツール制作を行っています。
より具体的なシステムで、アイデアに広がりを
日本気象協会は、様々な気象データをifLink会員にもっと知って、もっと手軽に使ってもらい、今以上に製品やサービスをつくるアイデアの種にしてほしい。クエストは、その願いをかなえるためifLinkのマイクロモジュールシステムを開発中です。
ソフトウェアの領域は詳しくない方も多いもの。だからこそ大切なのは、相手の本当にやりたいことを引き出 すことです。何がしたいのか、なぜやりたいのか。ヒアリングを丁寧に行いながら、手段を提案します。
自社技術と他社ニーズのつながるところに、ビジネスチャンスと、ものづくりの経験を得られる
私たちクエストが行っているのは、主にマイクロサービスの開発。ifLinkの持つ様々なモジュールなどを、実際に使えるようにする取り組みです。たとえばifLinkで使えるモジュールには、動きを感知するものやCO2を感知するもの、通知するもの、音が鳴るもの、様々あります。単体ではまだ役に立つものではありませんが、「人が通ると/音が鳴る」とか「CO2濃度が高くなると/自動換気される」と、マイクロサービスによって組み合わせることで使用できるようになります。
現在は日本気象協会のデータを用いたツールを制作中。日本気象協会が有する膨大な気象データやそれをアレンジした指数は、様々なビジネスに活用できると期待されています。気象データをifLinkのモジュールとして使える環境を整えることで「洗濯指数が室内干しをおすすめの日は/スマートフォンに通知」「熱中症情報のリスクが高い日は/健康管理アプリに通知」といった、具体的なアイデアを試しやすくなりますよね。アイデア創出へ向けた下地づくりを行っているのが、私たちなのです。単なる発注社/受注者の関係ではなく、同じコミュニティメンバーとして深く関わることで、よりよいものづくりができていると感じます。
ソフトウェア開発は目に見えないことの方が多く、詳しくない方も多いと思います。だからこそ、私たちが心がけているのは、深くヒアリングすること。アウトプットや手段の「どのようにやるか」は私たちの得意分野ですから、「何をやるか」の想いやアイデアをきちんと捉えることで、みなさんの本当にやりたかったことを叶えられると考えています。それは、クエストが普段から大切にしている、お客様とともに成長するという姿勢にもつながっているのかもしれません。誰かのやりたいことや、どこかの企業の成長に寄与することで、自分たちも新たなよいものづくりを経験できたり、ビジネス創出に参加できたりする。深いつながりの中で、得られるチャンスがあります。
ただ発注された仕様に則って行うものづくりではなく、仲間としてともに行うものづくりが可能だと思います。自分たち発信で、「もっとこうしたらよくなるのでは?」と提案できる面白さも、みなさんと深く関わる醍醐味のひとつです。