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学生のうちから企業と協業して、アイデアを具現化できたら

学校法人岩崎学園 IoTゼミ
2022.05.26
学校法人岩崎学園 IoTゼミ

7校の専門学校と1校の大学院大学を中心に、幅広い教育活動を展開する学校法人岩崎学園。IoTゼミでは技術単体を学ぶことにとどまらず、各専門学校間や学外との連携から得られる学びを重要視し、実践的なIoTに取り組む。

学んで、使える、卒業研究を
スタジオIoT化プロジェクト

OUTLINE

楽しい「妄想」を、ユーザーの利点にまで落とし込む

スタートは、コミュニティ内の部活動。SF映画のような未来で使われる技術を妄想して、アイデアを楽しむ活動でした。アイデアにとどまらせず、卒業研究として形にしようと動き出したのが、岩崎学園IoTゼミの学生たちです。学内にありながらあまり使われていなかった撮影・配信用スタジオを、IoTの力でより使いやすいスタジオにつくり変えることにしました。主体はIoTゼミの学生チーム、サポートとして古河電気工業、デンソーウェーブ、日経リサーチの技術者。やりたいことやアイデアの骨子は学生が考え、定期ミーティングの中で、知識・技術面に関して社会人チームがアドバイスを行いました。

POINT!
商品・事業開発者と同じ目線を。ニーズを知り、技術をカタチに。

学生のみで取り組む研究では、技術やアイデアの面白さそのものに注目しがちになり、「実際に使うとしたら」の視点に欠けることがよくあるといいます。そこで、普段から研究・開発業務に取り組むビジネスパーソンとのディスカッションを重ねることで、「実際に使えるもの」として徹底的にアイデアをブラッシュアップ。ターゲットを岩崎学園の学生に設定し、自分自身が使いづらいと感じていたスタジオを快適にしました。

RESULT

機材知識がなくても使える、撮影・配信用スタジオを実現

最初は個々の技術単体に目が行きがちだった学生チームでしたが、ターゲットとゴールが明確になったことで、本当に必要なものが選択しやすくなりました。モーションセンサーを活かしカメラやライトを調節したり、ARゴーグルを使って配信授業中に寄せられるコメントを読んだり。音響機材や撮影機材に詳しくない人も感覚的に使いやすいことを目指したスタジオへと改修。プロモーションムービーと発表資料を作成することで広報にも力を入れ、学内の卒業研究発表会では最優秀賞に選出されるに至りました。現在もスタジオはオンライン授業などをはじめとして、学内で多くの方に活用されています。

STORY

「やりたい」で始めるからこそ、アイデアはカタチにできる

岩崎学園 情報科学専門学校:武藤幸一 / 卒業生:光山豊晴
このプロジェクトの協力会員:株式会社デンソーウェーブ / 株式会社日経リサーチ / 古河電気工業株式会社

「使える」ところまで考えれば、研究はビジネスになる

武藤:今回の卒業研究、最初からスタジオ制作を目指した活動ではありませんでしたよね。

光山:コミュニティ内の、部活動が発端でした。「未来妄想部」という、自由に未来の技術を考える部活なのですが、そこでのアイデアを卒業研究として形にしたいと考えたんです。そのために、学生の中で5人のチームをつくりました。

武藤:空間UI技術やARなど、やってみたいことをたくさん挙げていた印象です。

光山:まさにそうです。しかし最初は、各アイデアがバラバラでした。

武藤:バラバラ、とは?

光山:動きに反応するデバイス、音が出るデバイス。様々な形にはできそうだったけれど、「で、何のために使うもの?」と聞かれると答えに困るアウトプットが多くなっていきました。そこで行き詰まったんです。

武藤:そうねぇ(笑)。それって実は、学生の研究では「あるある」なんですよ。この技術使いたい、何かつくりたい、と気持ちは強い。一方でアウトプットとしては、アイデアを目に見えるものにしたら満足して終えてしまう。

光山:そこで、コミュニティの部活で一緒に活動する企業の方々から意見をいただけたのはよかったですね。古河電工さんやデンソーウェーブさん、日経リサーチさん。「ターゲットを設定してみよう」とか「その人に向けた製品ならもっと違う使い方がいいね」といった、指摘がビシバシ入りました。技術的なことはもちろんですが、実際にモノづくりをするために必要なビジネスの視点がとても勉強になったと思います。

学生発信で始めるからこそ、モチベーション高く取り組める

武藤:アウトプットをスタジオにしたのは、どんな背景が?

光山:元々岩崎学園にあった、撮影・配信スタジオ。僕自身が使いづらいと感じていたんです。機材の種類も多く、スイッチやコードもどれがどれだか……。

武藤:たしかに、専門知識のある人しか使えないスタジオでした。

光山:IoT化することで、感覚的に使いやすいスタジオにしたいと思いました。たとえばセンサーを活用して、指差した先へ自動的にカメラが動いてくれたり。いちいち画面を切り替えなくても、ARゴーグル上で配信中のコメントを見られたり。

武藤:ターゲットを自分たちにすることで、ほしいスタジオをイメージしやすくなったんですね。

光山:ゴールが明確になると、使いたかった技術の活用方法がきちんと見えてきました。IoTの世界は言語や技術そのものに詳しいことが全てだと思っていたのですが、使うことまで考える重要性がわかった気がします。

武藤:チームみんなが楽しく取り組んでいた点も、研究発表会で最優秀賞を獲得したポイントだったと思います。

光山:楽しいだけじゃなくて、大変でしたよ! 卒業研究の準備で、睡眠時間を削られる日々で……。

武藤:睡眠時間は確保してほしいと思うけれど、それくらい熱中してくれたのは嬉しいです。産学連携って、企業から「こういうものをつくってください」と依頼されたものに応えるだけで終わってしまうことも多いんです。今回のように、自分たちで考え楽しめる経験は本当に重要な機会でした。自らつくりたいものを決めて、なおかつ企業の視点や技術力も借りられた。だからこそ楽しく、モチベーション高く、みんなが頑張れたのだと思います。よかったね。

ifLinkオープンコミュニティの魅力
変化を生きる人材を育てる場に。

産学連携やコミュニティの活動によって、それ自体が特定の技術や資格の習得につながるとは限りません。しかし専門学校が教えるべきなのは、技術や資格そのものに限らないからこそ、学外の方との交流やそこでの学びが大切になるのではないでしょうか。技術や資格をどう活かすか、どう使うか。速いスピードで変化する世の中を生きるために、領域を広げながら対応する人材の教育を考えていきたいですね。

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