ifLinkフェス2024
Movement2!
開催日時:2024年3月19日(火)13:00−18:00
会 場:京セラみなとみらいリサーチセンター(第一会場)/クィーンズフォーラム(第二会場)
ifLinkオープンコミュニティの会員が一同に集まり、IoT民主化の実現に向けて活動を加速する「ムーブメント2」を開始するイベント。活動成果の発表、2024年重点活動の共有、投票、ifLink名刺の交換交流会などを実施。
【目次】
・24年度に向けた3つの重点活動
・ifLinkトンネルで繋がる遠隔連動ギミック『ピタゴラスマシン』
・IF-THENレシピをつくる生成AIを開発、“ifLinkシェフ”
・23年度の共創活動成果の共有
・コミュニティで育てるビジネスの芽
第1会場の集合写真
第2会場の集合写真
24年度に向けた3つの重点活動
IoTの民主化実現に向けて、みんなでムーブメント2を起こす!
コミュニティ設立時の2020年は、『たくさんの人がifLinkプラットフォーム(以下、ifLink)を使えるようにオープン化することで日本の強みを繋げて、ユーザーファーストで“IoTを民主化”して、日本発の新しい市場・オープンイノベーションを生み出そう!』という野望を掲げてMovment1が始動しました。その後、会員によるたくさんの共創成果やビジネスの芽が生まれています。2024年からは、エコシステムの実現に向けた3つの活動が相互に作用しあって回っていく仕組みづくりに重点をおき、そのために『みんなで、ifLink関係人口※1を増やして、オープンなIoT市場を生みだし、IoT民主化を実現する“ムーブメント2”へ昇華しよう!』とFESで宣言しました。
※1 ifLink関係人口とは、ifLinkオープンコミュニティやifLinkプラットフォームに関連する活動をする方々の総称です(2024.3.19時点)
エコシステムの実現に向けた3つの活動とは
➊アライアンスパートナー連携の促進
ifLinkオープンコミュニティの理念に共感して活動する会員が協力して、コミュニティの活動スコープを外部に広げていく。具体的な連携スキームで、顧客基盤や特定活動を持つ外部団体を“アライアンスパートナー”として連携し、ifLinkやコミュニティの普及活動や話題づくりを行っていく。
❷会員共助によるifLinkプラットフォームのオープン開発促進
「ifLinkを自分の用途でより良くしたい!」「誰かによろこばれるifLinkの開発貢献がしたい!」、「志ある仲間と次世代ifLinkを共創したい!」といった有志会員を中心に、会員共助で開発を行うオープン開発へ進化させていく。
❸オープンIoTのビジネス出口戦略促進
ifLinkを活用した会員の共創活動は、多彩なアイデアと多彩なモジュールの組合わせを作り出し、さらには“ユーザーが嬉しいサービス”を生み出している。 その共創活動や商用成果から培われていくノウハウを、コミュニティ内で共有していくことでオープンIoTのビジネスエコシステムを形成していく。
▶コミュニティ会員間の活性化から、コミュニティ外のアライアンスパートナーとも連携した活動活性化へ
▶限定メンバーによるプラットフォーム開発から、会員共助によるみんなでオープン開発へ
▶コミュニティ会員によるPOCや共創から、コミュニティ会員外も巻き込むユーザーがうれしい商用サービスの拡充へ
ifLinkトンネルで繋がる遠隔連動ギミック『ピタゴラスマシン』
制作協力
企業会員チーム:石野勝也、京セラ(株)、(株)クエスト、新興産業(株)、(株)ツリーベル、ハートランド・データ(株)、(株)PUZZLCE、みずほ東芝リース(株)、(株)UACJ
アカデミック会員チーム:(学)岩崎学園、富山県立大学 学生団体 Polygon
ピタゴラスマシン
遠隔地に置かれたギミック間をifLinkを使って、アナログを活かした連動動作を可能にした『ピタゴラスマシン』をつくりました!会員・京セラのリサーチセンターと、富山県立大学のとある教室、さらに岩崎学園の教室をifLinkトンネルでつなぎ、遠く離れた場所に置かれたギミック間が連携動作します。
左写真:第1会場のギミック、右写真:ifLinkトンネルのギミック外観
ifLinkトンネルとは
ボールが入口側のトンネルに入ると、別な場所の出口側トンネルからボールが出てくるギミックです。ボールが入口側トンネルに入るとボールの重みで移動した板によりフォトセンサが作動します。フォトセンサが作動すると、IT通信により連動している出口側トンネルのモータが作動し、ボールを止めていたロック機能が解除されます。それにより、ifLinkトンネルを入口側から入ったボールは、トンネル内をワープして出口側より出てくることになります。
コミュニティ内には色々な情報や事例があり、私や学生にとって、とても有意義なコミュニティであります。
特に今後、様々な企業で活躍にして欲しい学生には、卒業前に社会の技術力を知る機会になっていることがとてもとても素晴らしいと思っております。
(岩崎学園 鈴木先生)
学生が「自ら考え、自ら学ぶ」ことができるのが ifLinkオープンコミュニティの魅力の一つです。また、それをサポートしてくださる多くの会員の皆さんと繋がりを持てることも非常に魅力的です。Fesへの参加を通じて、学生は初めて経験する達成感を得ていたようです。
(富山県立大学 吉見先生)
IF-THENレシピをつくる生成AIを開発、“ifLinkシェフ”
(現)開発メンバー
アプライドロボット(株)、(学)岩崎学園、(株)SBS情報システム、(株)デンソー、(株)日経リサーチ
対話型AI”Kebbi”を使った生成AI開発
対話型AIロボットのKebbiに生成AI機能を搭載しました。31のIFモジュールと22のTHENモジュールを学習させたifLinkシェフは、お困り事を話しかけると学習済のモジュールを組み合わせて最適なIF-THENレシピを提案してくれます。例えば「子どもが寝坊して困まってる。どうしたらいい?」といったお困りごとを伝えると、「状態を検知するXXモジュールと振動を伝えるXXモジュールの組合せで解決することができます!」といったレシピを喋ります。今後は学習データを強化するとともにレシピの実行まで可能にし、今年度中の一般公開を目指します。
●ifLinkシェフのここがすごい!
- 人が思いつかないレシピを提案してくれる
- 適したモジュールを提案してくれる
- 優れたレシピが知識として共有される
23年度の共創活動成果の共有
オープンコミュニティの集大成
23年度の共創活動の会員チームの代表者が登壇して活動成果を共有しました。コミュニティを発展させる会員活動『係活動』から始まり、プレミアム会員がリードする活動、想いをテーマに掲げて集って活動する部活動など、全部で12の活動が発表されました。
コミュニティを発展させる会員活動『係活動』
PF改善係/モジュール普及係/共創促進係/コミュニティ拡大係
プレミアム会員がリードする共創活動『ビストロifLink』
(株)イトーキの“明日の「休憩」を、デザインする”/(株)リコーの“RICOH eWhiteboard 4200×ifLink”
想いを掲げて人 が集う『部活ifLink』
IoTメイカーズ!部/ホームIoT共創部/エッセンシャルワーカーの課題を考える部/あなたのデバイスifLinkに繋げます部/工場発!現場アシストIoT部
その時々で突如発生!『個社活動』
サーキュラーエコノミーを、もっと楽しく、かっこよく“循環ガチャ×ifLink”
会場での成果発表の様子
コミュニティで育てるビジネスの芽
投票ツールで双方向型ピッチ
参加型ピッチで賛同者を募る
最後に、ifLinkプラットフォームを活用した8つのビジネスが発表されました。会場では、ピッチを聞いたリアルな感想をアプリを使って投票し、その場で投票結果を共有しました。
1.アプライドロボット(株)『ifLink EX』
オープンコミュニティの実践知から生まれた共創ツール
2.LIMNO(株)『無理に売るな。客の好むものも売るな。客のためになるものを売れ。プロジェクト』
みんなでソリューションパッケージを増やして、みんなで売ろう!
3.MAMORIO(株)『ifLink×近接検知ソリューション』
Bluetoothの電波を発信する小さなタグ“MAMORIO”を使って、更なるニーズに応える
4.ABLIC(株)『ifLink×漏水検知ソリューション』
不可能を可能にする技術を。電池不要・ゲートウェイ不要の新ソリューション
5.いい感じなIoT~タイ市場・ifLinkスモールIoTビジネス〜
ifLinkを海外で!
6.(株)WDS『ifLinkBox』
多様なデバイスを簡単に繋いで、新たな価値を提供するゲートウェイ
7.学校法人 岩崎学園『ぴったくん』
園児参加型で子どもも楽しく、バス置き去りゼロに
8.SCSKサービスウェア(株)『(仮称)ifLinkスタートアップCX支援BPOサービス』
マーケティングからアフターサービスまで一気通貫でGIVE!
9.みずほ東芝リース(株)『ifLink商用サービス支援ファイナンス機能』
共創商品オーナーの課題解決にフォーカスしたファイナンスツール