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ロボットを活用した学校授業カリキュラム開発プロジェクト

Edutex株式会社
2022.05.26
Edutex株式会社

コミュニケーションAIロボットKebbiを使い学校や学習塾でのプログラミング教育サービスの提供を中心に、名古屋国際工科専門職大学、企業、開発パートナーと連携した社会サービスの共同開発、実装展開事業などを行っている。

授業で基礎を学び、様々な使い方を自ら発見するIoT授業
ロボットを活用した学校授業カリキュラム開発プロジェクト

OUTLINE

Kebbi×ifLinkでプログラミングをもっと使いやすく

Edutexが教育事業で使用しているAIロボットKebbi。親しみやすい見た目以外にも、「プラットフォームとしてのロボット」という特徴を持っています。つまり使用用途に限界がなく、中身を自分でプログラミングすることで、使い方を無限に楽しむことができるものです。プログラミングの入口はifLinkのシステムを用いて説明することで、誰しもにわかりやすく。プログラミングを行うと、実際にKebbiが目の前で動き、体験型の授業に。Kebbiを教育現場でのプログラミング授業に取り入れ、子どもたちの自主性や発想力を伸ばすための、特別授業やカリキュラムを開発しています。

POINT!
企業が授業をしたくなるフレームを。

ただプログラミングの授業をわかりやすくすることにとどまらず、そこへ様々な企業が参加してくれることを意図しています。たとえば企業が特別授業を行って、職業体験をしながら現場で必要なIoTを考えてみたり。企業の提供商品を使いながら、商品とIoTの新たな用途を考えてみたり。子どもたちは社会において実践的なIoTを学ぶことができ、企業も企業理解やテストマーケティングの場として活用できる、双方にメリットのある新たな授業が可能です。

RESULT

小中学校で授業スタート。高校は2023年から本格導入へ

小中学校ではプログラミングの授業が必修となり、Kebbiを使った特別授業をすでに複数回開催しています。ifLinkをKebbiに実装しているので、ifLinkのアプリを使いながらKebbiを簡単に操作してもらう体験から始めることもできています。また企業とコラボレーションした際には、丸善ジュンク堂が特別授業を実施。書店の1日を知り、職業体験しながら、書店に必要な新しいIoTサービスを考えるワークショップを行いました。高校生以上に向けては、学校ごとの特色を意識したプログラミング授業のカリキュラムを検討中。

現在はトライアル授業を行いながらブラッシュアップを重ねており、2023年より愛知県内の高校で本格導入予定です。

STORY

デバイスの新たな使い方は、プログラミングと子どもの発想で無限になる

Edutex 株式会社:張耀光 / 平田哲也

子どもにも、先生にも、わかりやすいIoT

張:コミュニティ入会は、代表である島田太郎さんの著書『スケールフリーネットワーク』を読んだことがきっかけでした。サービスを提供したい人やカタチにしたい人、複数の人や企業が有機的につながることでイノベーションを起こせる。そんな内容に共感したんです。

平田:入会はいい選択だったと思います。こんなに名だたる企業、技術を持つ企業と協業できるコミュニティなんて他にない。クリエイターやエンジニアが数多く在籍していることも期待できましたし、ベンチャー会員は年会費も高くないのでメリットが大きいと感じました。

張:私たちが教材として扱うAIロボットKebbiには、ifLinkをぜひ実装しようと思いました。GIGAスクール構想やSTEAM教育といった新たな方針が示される今、プログラミング教育の需要は大きくなっている。子どもたちの成長に寄与できるプログラミング教育を行うのに、ifLinkを使いたいと思ったんです。

平田:ifLinkをKebbiに実装すると、「if/then」という仕組みが使えます。「近づくと/Kebbiがしゃべる」「音が鳴ると/Kebbiが右手を上げる」のように、「こう設定すると/こう動く」とプログラミングの仕組みを理解するのにとてもいい。子どもたちだけでなく、ITに明るくない先生方からも好評でした。

社会とのつながりを意識したプログラミング授業へ

張:ifLinkを使っているので、参画している企業のデバイスとKebbiを連携させることも今後はしていきたいと考えています。

平田:そうですね。KebbiもifLinkもあくまでプラットフォームであって、用途は決まっていないもの。子どもたちが自由な発想でKebbiを育ててくれたらと思います。

張:企業が製品を提供してくれるならば、子どもたちに企業や製品のことを知ってもらえたり、テストマーケティングができるという企業側のメリットもあります。

平田:先日は丸善ジュンク堂の特別授業を行いました。書店における仕事について知ってもらいながら、「書店にKebbiがいたら」というテーマでIoT活用アイデアを募るワークショップが好評だったと思います。「AIロボットにオススメの本を聞きたい!」とかね。

張:プログラミング技術だけを学んでも、それを活かせなければ意味がありません。社会の中でどう使われているのか実際に見聞きしたり、他の製品との掛け合わせを考えてみたりすることがIT教育には大切です。そしてもちろん、プログラミングの授業は従来の授業と独立したまったく新しい勉強でもないと思います。

平田:そうそう。IoTの使い方を通じて仕事や企業を知ることは社会の授業と通じているところもあるし、Kebbiに言葉を喋らせるなら国語や英語といった言語の勉強だってすることになる。他の教科との相乗効果を生み出せる取り組みだと思います。

張:ある程度自分で考えたりつくったりできるようになれば、コミュニティを利用して企業と一緒にものづくりを始めることもあるかもしれません。使い方が限られないからこそ、アイデアひとつで企業と協業できる可能性だって十分にある。広がりのあるプラットフォームとコミュニティに期待したいです。

ifLinkオープンコミュニティの魅力
利害だけでない、有機的なつながり。

自社の満足だけでなく、互いの企業がやりたいことを叶え合い、つながる場所だと思います。今後はできれば、より利害を意識しないような組織や団体が増えてくれたら面白くなるでしょうね。非営利法人や学校、大学のサークル活動なども。よりフラットで、より楽しめる場所にしていきたいです。

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